内容レポート(若ジュニアレポート)


《若ジュニアからこのレポートに関して一言》

1995年から日本アレルギー協会は、石坂公成先生がIgE抗体を発見し、米国のアレルギー学会で発表された2月20日を「アレルギーの日」と制定し、
その前後1週間(毎年2月17日~23日)を「アレルギー週間」として様々な活動を行っています。

この度、若ジュニア三回目のアレルギー週間記念講演会に参加してきました。
今回(株)須崎ふとん店からの展示のために持って行ったものは、『スザキーズプレミアム』新商品です!
お話としては昨年と似たような内容でしたが、確かに毎回この講演を聞きに来ている人はそんなに多くないだろうし、当然かなといったところですね。
最後に西間先生もおっしゃっていましたが、なぜか今回食物アレルギーに関するお話がありませんでした。次回はしなければということでした。
受講者がすこし少ないかな?といった感じの今回、時間経過も今までの中では早いように感じました。きっとある程度慣れてきたという証拠なのでしょうか。
とにかく、昨年同様いただいたスライド資料を掲載してまとめていこうと思います!

「第21回アレルギー週間記念講演会」

司会: 西間 三馨 先生 (日本アレルギー協会九州支部長)
司会: 久保 千春 先生 (国立大学法人九州大学 総長)

1)「花粉症」
 講師:宗 信夫先生 (宗耳鼻咽喉科医院 院長)

2)「喘息 : 成人」
 講師:岩永 知秋 先生 (国立病院機構福岡病院長)

3)「喘息 : 小児」
 講師:小田嶋 博 先生 (国立病院機構福岡病院 副院長)

4)「アレルギーとストレス」
 講師:久保 千春 先生 (国立大学法人九州大学 総長)

5)「アレルギー性結膜炎」
 講師:内尾 英一 先生 (福岡大学医学部眼科 教授)

6)「アトピー性皮膚炎」
 講師:中原 剛士 先生 (九州大学大学院医学研究院・医学部皮膚科 体表感知学講座 准教授)

7)「質問と実習コーナー」

7)「質問コーナー」

最後に、全体的に質問を受け付けるコーナーがありました。
発表者の先生方とは反対側のスペースでは実習コーナーが行われており、正しい吸入器の使い方や正しい体の洗い方などを行っていたようです。
今回も質問コーナーの方に注目していましたので、実習コーナーはあまり見ていません。
※なぜこの両者を一緒に行うのでしょうか?時間の都合上だとは思いますが、もったいない気もします。

さて、今回も質問のコーナーで出された質問とその回答をメモに書き留めてきましたので、紹介していきたいと思います。
ただし、私の耳でいかに正確に聞き取り、メモすることができたかの問題がありますのでご了承ください。

Q.アレルギーコップを空にすることはできるのか?
A.アレルギーコップというのは、アレルギー発症の考え方です。
もともとの体質・環境、そしてアレルゲンにどれだけさらされているのかなどアレルギーを発症する様々な因子(ファクター)が、その人がもともと持っている
『アレルギーコップ』にたまり続けてあふれ出した時に、アレルギーの症状がでるという考え方で、このコップの中身を減らすことができるのか?という質問。

答えはNO。発症しないようにセルフコントロールすることが大事。

Q.鼻を掻いたりすすると、副鼻腔炎などの影響はないか?
A.すする⇒副鼻腔炎 になるのではなくて
 副鼻腔炎⇒すする なのではないか?
鼻をすすりすぎると、どちらかというと中耳炎の方が影響がありそう。

Q.キウイなどを食べると蕁麻疹がでるけど、なぜか?痒みを止める方法は?
A.キウイ(やパイナップルなど)にはヒスタミンのような成分が入っているため。
 抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などで改善する場合もあるが、原因次第なのでなんともいえない。
Q.マンション住まいはまさに3コン?
A.3コンというのは結膜炎のところでお話してありました( 5)「アレルギー性結膜炎」)。
 確かに今風のマンションよりも昔のような住宅が良好だと考えられる。

Q.ぜんそくの減薬はありかなしか?
A.一定期間(1~2年とか)に発症がなければやってみてコントロールできるかチェックしてみるのもいいかもしれない。
 結局は症状をみて判断することが大事。そして原因を排除してコントロールしやすい環境にしていく。
 対症療法は、根治につながらないから意味がないと考えずに、対症療法でうまくコントロールしていくことはとても大事である!by中原先生